スバル、北米躍進の立役者!キープコンセプトで登場した新型フォレスター、そのおすすめグレードとは?

みなさん、こんにちは!今回はスバルのミドルクラスSUV、フォレスターを紹介します。2019年4月、スバルの米国法人・スバルオブアメリカの第一四半期(1〜3月)の新車販売結果が発表されましたが、総販売台数は15万6,754台となり過去最高の売り上げを記録。その躍進の原動力となったのが、約4万台を販売し、前年比で9.6パーセント増となった新型フォレスターです。

日本での新型の初動は今ひとつと言われながら、現在のスバルの主戦場・アメリカではきちんと評価され、販売数を着実に伸ばしているスバル・フォレスター。一見すると、先代モデルと見分けがつかないほどキープコンセプトで作られた新型ですが、その真価はどこにあるのでしょうか?この記事では、新型スバル・フォレスターを詳しく解説しながら、おすすめのグレードについても紹介していきます!

フォレスターの新型は超が付くキープコンセプト

スバル・フォレスターの初代モデルが登場したのは1997年。オフロードでの走破性も確保しつつ、オンロードでも優れた走行性能を発揮するクロスオーバーSUVとして開発されました。初代モデルに搭載されたエンジンは、当初2リッターの水平対向4気筒ターボのみで、250psという最高出力を誇りました。

その後も約5年のモデルサイクルでフルモデルチェンジを続け、現行型の5代目フォレスターは2018年6月20日に発表、同年7月19日から発売が開始されました。

現在のスバルのデザイン・フィロソフィー「DYNAMIC x SOLID」に沿ったエクステリア・デザインは、先代モデルのイメージを引き継ぎつつ、大型化したリアランプやわずかに寝かされたフロントスクリーンなど、細部に渡って細かくリファインされています。

ボディサイズについては、近年モデルチェンジごとに大幅な拡大となる車種が多い中、フォレスターは全長が+30mm、全幅が+20mm、ホイールベースが+30mmの微増にとどまっています。それでも全幅は1,815mm、全長も4,625mmとかなり大柄なので、狭い駐車場などではそれなりに気を使う必要がありますが…

プラットフォームは、5代目インプレッサで採用された「SUBARU GLOBAL PLATFORM(スバルグローバルプラットフォーム)」を導入。高速時の操縦安定性や、ステアリングの応答性を先代モデルに比べて飛躍的に高めることに成功しています。

唯一無二のメカニズム!「シンメトリカルAWD」

エンジンに関しては、それまでのトレードマーク的存在だったターボモデルがついに消滅。代わって採用されたのが、FB25型と呼ばれる新開発の2.5リッター自然吸気水平対向4気筒直噴DOHCで、184psの最高出力と239Nmの最大トルクを発生。パワーと燃費性能の両立を図っています。

さらに、スバル自身はハイブリッドと呼称してはいないものの、実質的なハイブリッドモデル「e-BOXER」がフォレスターで初めて採用され、最上級グレード「Advance」のパワートレインとして設定されています。2リッターの自然吸気水平対向4気筒直噴DOHCエンジンとモーターの組み合わせで、2.5リッターモデルを上回る加速性能と燃費性能を実現しています。

トランスミッションの設定は、全グレードで無段階自動変速機である「リニアトロニック」のみとなっていて、先代モデルに設定されていた6速マニュアルトランスミッションは廃止されました。駆動方式も全車AWD(四輪駆動)のみで、FFなど二輪駆動モデルの設定はありません。

フォレスター最大の特徴と言えば、初代モデルから引き継がれる伝統的なレイアウト、「シンメトリカルAWD(四輪駆動)」システムです。エンジンの振動低減のメリットが大きく、エンジン自体の重心を低くでき、さらに左右対称の重量バランスを実現できる水平対向エンジンですが、2019年現在、水平対向エンジンを生産しているメーカーはスバルとポルシェしかありません。スバルはこの水平対向エンジンとAWDを組み合わせることで、SUVの中ではダントツの低重心を実現。悪路の走破性と、舗装路での高い運動性能を両立させています。

ちなみに、ポルシェにもマカンやカイエンといったSUVが存在しますが、水平対向エンジンは採用されていません。水平対向エンジンとAWDを組み合わせたSUVは、世界広しと言えども、スバルでしか生産されていないのです!

駆動方式は、先代を引き継いでアクティブトルクスプリットAWDを継続採用。滑りやすい路面等で、トランスミッション、ブレーキ、エンジン等を総合的に制御するX-MODEも引き続き搭載・採用されています。

ズバリ、フォレスターのおすすめグレードは?

スバル・フォレスターの2019年4月現在のグレード構成は「Touring」「Premium」「X-BREAK」「Advance」の4種類となっています。それぞれ、「Touring」はベーシックモデル、「Premium」は快適性を向上させた上級装備モデル、「X-BREAK」はオレンジ色のアクセントによるアクティブなイメージで仕上げた冒険心溢れるグレード、「Advance」は「e-BOXER」を搭載した、最上級ハイブリッドモデルという位置付けです。

ここで現行型フォレスターのおすすめグレードをご紹介します。ズバリ、「Touring」です!

ベーシックモデルとは言え、AWDやエンジンの性能、安全装備のアイサイトは他の上級モデルと変わりはありません。また、快適装備も「Touring」で十分充実していて、サイドビューモニター、ステアリングホイールヒーター、フロントシートヒーターまで標準で付いています。また、どのグレードでも豊富なボディカラーが設定されているのもスバル車の美点の一つ。オプションカラーも含めて全9色から選択できます。

トルク重視の水平対向エンジンは、最高出力だけをカタログで見ると物足りないと感じるかもしれませんが、実際に運転してみれば豪快なエンジン・フィーリングが楽しめます。機構が複雑でコストダウンが難しいとされる水平対向エンジンを新車価格300万円以下で楽しめるSUVは、スバル・フォレスター以外世界のどこにも存在しません!

参考:スバルの売却専用ページ

進化を続ける走行安全性能

スバルは、クルマの視界の良さに定評があるメーカーですが、現行型フォレスターも例外ではありません。デザイン的にはおそらくもっと小さくしたかったであろう、リアサイドのウインドウも先代モデルよりは小型化されているものの、できるだけ大きさを保つことで視界の良さを確保。室内から見たAピラーも、できるだけ細く見えるような工夫がなされています。

スバルが誇る先進安全装備「アイサイト」は、全グレードにver.3を標準装備化し、様々な状況からドライバーと乗客を守ります。また、アイサイトツーリングアシストを全グレードに標準装備。アイサイトツーリングアシストは、全車速追従機能付クルーズコントロールに加え、車線中央維持機能と先行車追従操舵機能を組み合わせて、全ての車速域でアクセル、ブレーキ、ステアリングを自動コントロールして運転を支援するシステムです。特に高速道路での疲労を大幅に低減する効果があります。

フォレスターが戦い続ける「SUV激戦区」

スバル・フォレスターの属するミドルクラスSUVの世界には、国産車だけでもホンダ・CR-V、マツダ・CX-5、日産・エクストレイル、トヨタ・RAV4と、魅力的かつ完成度の高いクルマがひしめいています。マイナーチェンジやフルモデルチェンジのサイクルも比較的早い、まさにSUV激戦区と言えるでしょう。スバル・フォレスターもまだデビューしたばかりですから、今までもそうしてきたように、毎年行われる細かい改良を経て、熟成が進んでいくに違いありません。

過激なターボモデルこそ消滅してしまったものの、「シンメトリカルAWD」による高い悪路走破性能とオンロード走行性能で他社をリードするスバル・フォレスター。北米の、特に悪路走行性が求められるカナダ側で高い人気を誇る、という点を見ても、フォレスターの高い走破性能が海外でも評価されていることが伺えます。これから先の進化にも期待していきたいところですね!

[ライター/守屋健]