スバルの歴史・特徴について解説!独自の目線、体制がなければ現在のスバルはなかったかも?

こんにちは!今回はスバルの歴史や特徴についてご紹介いたします。現在は自動車企業として定着しているスバルですが、その前は様々な乗り物を製造していました。また現在も普及されているある技術はスバルが先駆けだったという話も!それでは早速本題に入っていきましょう。

スバルの前身はいろんな乗り物を作っていた


出典元:ウィキメディア

スバル社の興りは終戦前までさかのぼります。1917年創業当時の社名は「飛行機研究所」で、旧日本軍の戦闘機を造っていました。1945年の終戦後、一時は国営企業となり中島飛行機としての営業を休止、1950年に12社に分断され解散。そのうちの1社が現在の富士重工業、すなわち現在のスバルとなったのです。

解散後の以下の会社が共同で設立し、後に合併して出来ました。

・東京富士産業(本社)
・富士工業(中島飛行機太田製作所と武蔵野製作所)
・富士自動車工業(中島飛行機伊勢崎製作所)
・大宮冨士工業(中島飛行機大宮製作所)
・宇都宮車両(中島飛行機宇都宮製作所)

設立当初は自動車ではなくスクーター、オートバイ等の自動二輪を主力製品としていました。四輪車としては、1958年に発売した、通称てんとう虫で知られる「スバル 360」が最初の市販モデルになります。また、そのほかにも一時期は国鉄(現・JR)へエンジン付きの列車を造っていた時もありました。さらに終戦後も防衛庁に戦闘機を卸していたという経歴もあります。


出典元:ウィキメディア

スバルの大きな特徴ともいえるのが、戦前より存在する自動車メーカー(トヨタ、日産、三菱)の中でも旧プリンス自動車工業同様戦後技術提携やライセンス生産等に頼らず自社開発を行うベースが整っていたという歴史があることです。

三菱も終戦前は戦闘機を旧日本軍向けに造っていたという歴史がありますが、その両者の技術的競争のおかげもあってここまで自動車技術が発展したと言っていいのかもしれませんね。そしてその競争は半世紀以上経った現代でもWRC(世界ラリー選手権)で見られました。三菱はランサーエボリューション、それに対しスバルはインプレッサWRX STIが出場し、熾烈なバトルを展開していました。

ちなみに、現在市販されているモデルで最も長い歴史を持つのは、現在ライセンス生産されているモデルを含めればサンバーシリーズ(ダイハツ ハイゼットのOEMモデル)、完全自社開発モデルはレガシィシリーズとなっています。

参考:スバル車の買取専門ページ!

CVT技術はスバルが先駆けだった!


出典元:ウィキメディア

スバルは現在多くの自動車に普及している技術を世界に先駆けて量産・市販化しました。それが、「CVT(Continuously Variable Transmission)」。日本語では無段変速機、あるいは直訳で連続可変変速機です。

1984年にCVT技術の量産実用化に成功したと発表し、それから3年後の1987年、『世界初のスーパーオートマチック』と銘打って「スバル ジャスティ ECVT」、軽自動車の「スバル レックス ECVT」を発売しました。

無段変速機というだけあって、オートマティックトランスミッションが複数のギアから最適のギアを電子的に選択するのに対し、CVTにはギアがありません。現在ではメーカーの枠組みを超えて必要とされる技術となっていますね。

CVTのメリットは、クラッチペダルが無いためAT限定免許で運転することができる点、また無段階変速というだけのことあって、変速にギアを用いる必要が無いためAT車やMT車で発生するような変速時のショックなどは一切発生することはなく、スムーズな乗り心地を体験することができます。

さらに先述のように無段階であるため、ATやMTでは必要に応じてエンジンを高回転まで回してギアチェンジしていたのに対し、CVTは高回転まで回す必要などありません。そのためAT、MT以上に燃費は良いです。

反対にデメリットはハイパワーなエンジンとは相性が良くないとされています。車体が小さい軽トラックや軽バンなど走行時にストップ&ゴーを繰り返したり、積載の影響でエンジンを高回転まで回さないといけないような車種には用いられにくいようです。

またCVTは大型化が難しく、古くはスクーター、オートバイから用いられるようになり、そのあと徐々に軽自動車にも採用されるようになります。しかしそんな中でスバルはいちはやく軽自動車や小型車だけでなく、ハイパワーな普通車のCVT技術の利用に成功しました。

そして、2009年登場の5代目レガシィに搭載されたのが「リニアトロニック」。これはクルマをドライバーの意のままにリニアに制御する全く新しいトランスミッションであるとし、これを機にCVTを「リニアトロニック」へと独自に呼称を改めました。

リニアトロニックは従来のCVTよりも伝達効率が良く、燃費を向上させ、さらにドライバー含めた乗員全員が快適な移動を楽しむことができる最高のオートマティックトランスミッションであると主張しています。

実際に「理想の無段階トランスミッションである」とも評される、まさに新世代のオートマティック・トランスミッションです。

スバルといえば!水平対向エンジン


出典元:ウィキメディア

また、スバルと聞いて忘れてはならないのが「水平対向エンジン」。このエンジンを造っているのはスバル、ポルシェの2社のみです。水平対向エンジンのメリットは構造上の利点が多く、直列エンジンやV型エンジンに比べクランクシャフトを短く設計することができるため車両総重量軽減による燃費の向上や、ピストンが水平に動くため振動が軽減されるという点があります。

デメリットは直列やV型エンジンよりもサイズが大きくなりやすく、エンジン搭載位置に制限がつきやすいという点。しかしスバルはこのようなデメリットを見事に克服し、インプレッサ、レガシィなどの往年の名車を創り上げています。

まとめ

いかがでしたしょうか。スバルの歴史・特徴、特に現在広く普及されているCVTは、実はスバルが先駆けとなっていたことがお分りいただけたかと思います。これからもスバル独自の目線で、素晴らしいクルマを作り続けて欲しいですね。

[ライター/山本秀彦]