スバル レヴォーグの中古市場は?売るなら新型の発売前がおすすめな理由!

2013年の東京モーターショーで発表され、その年末から先行予約を受付け、そして翌2014年6月20日に発売されたスバル・レヴォーグ。レガシィ・ツーリングワゴンの後継車として、スバルの「スポーティなステーションワゴン」というポジションを担っています。

スバル・レヴォーグとは?


出典:ウィキメディア

レガシィよりも全長、全高、ホイールベースをそれぞれ少しずつコンパクトに抑え、より機動性を高め街乗りでのユーティリティを重視した設計です。エンジンは新しく開発された1.6リットルの「FB16」と、2リットルの「FA20」型。どちらも水平対向四気筒DOHCにターボを備えた直噴式エンジンです。

それぞれ170PS/4800-5600rpm、25.5kgf.m/1800-4800rpm、300PS/5600rpm、40.8kgf.m/2000-4800rpmという強力なパワーを発生します。

なおFA20型はBRZやトヨタ86に搭載されているNAエンジンと形式は同じですが、これは水平対向のレイアウトやシリンダー寸法などが同じというだけで、FA20ターボのレヴォーグではNAに対して1.5倍のパワーを兼ね備え、シリンダーブロックやヘッドなどが強化された全くの別物です。

組み合わされるトランスミッションは、リニアトロニックと呼ばれる無段変速システムです。これは原理としてはCVTと同じなのですが、金属ベルトの代わりにチェーンを使うことで、CVTの欠点だった変速の幅(レシオカバレージ)の狭さを解消し、ワイドレンジ化を果たしているのです。また、耐久性も従来のCVTよりも優れているといわれます。初期のモデルではチェーンの騒音の問題もあったようですが、改良されていまではほぼ気にならないレベルです。

そもそも市販の自動車に最初にCVTを採用したのは富士重工業でしたから、スバルにとってはこだわりの技術ということなのでしょう。レヴォーグのミッションは全てこのリニアトロニックで、MTは設定されていません。

但しこのレヴォーグに組み合わされるリニアトロニックは、制御で6速もしくは8速のモードを備えていて、シーケンシャルトランスミッションのような感覚で操作することができるものです。

これを開発したチームのメンバーは、実はほぼ全員がMT好きで、自分自身のクルマはほぼMT、という話もあるようです。彼らが送り出したこのトランスミッションは、その辺りの変速のフィーリングにもかなりこだわって作られているといっていいのではないでしょうか。

また、駆動方式は全てAWDで、FFは選べません。1.6リッターモデルにはアダプティブトルクスプリットAWDと呼ばれる電子制御AWD(基本的なトルク配分はF60/R40)、2.0リッターモデルにはVTD-AWDと呼ばれる不等&可変トルク配分電子制御AWD(F45/R55)が採用されています。

グレードは当初1.6GT、1.6GT EyeSight、1.6GT-S EyeSight、2.0GT EyeSight、2.0GT-S EyeSightの五つが用意されていました。
その後2016年4月には、それまで特別仕様車だった1.6GT EyeSight S-styleがカタログモデルになり、同時に2.0GT EyeSightが廃盤になりました。
同年6月には最高グレードとして1.6STI Sport EyeSight、2.0STI Sport EyeSightが登場。これはスバルのモータースポーツ部門STI(スバルテクニカインターナショナル)とのコラボモデルで、前後共にビルシュタイン製のショックアブソーバーを採用。さらにバンパーやホイール、インテリアなども専用のスペシャルなバージョンです。

その後、2017年、2018年、2019年と、毎年初夏の時期に改良が発表され、エクステリアの変更やマルチファンクションディスプレイの大型化など、その都度進化しています。特にデビュー当時のEyeSightはバージョン3.0でしたが、2017年の改良でツーリングアシストを搭載し、後退時自動ブレーキシステム、アシストモニターが盛り込まれました。さらに2018年の改良ではプリクラッシュブレーキの制御が見直され、より高性能になりました。

2代目レヴォーグは?

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出典:ウィキメディア

2019年の第46回東京モーターショーで、プロトタイプが発表されました。その後2020年1月10日の東京オートサロンではSTI Sportが初公開されました。発売時期は2020年後半とされています。

現時点(2020年2月)でわかっているのは、EyeSightがさらに進化したものになること、エンジンが1.8リッターになること、新しいプラットフォームでリヤサスペンションのストロークが大きくなり、また電子制御が入るらしいこと、くらいです。

しかし特に期待されるのはそういうハードの構成だけではなく、むしろ走りのセッティング、ハンドリングの面での進化かも知れません。

4代目レガシィまで30年以上にわたって富士重工業でスバルのハンドリングを創ってこられた辰己英治氏が、今回14年ぶりに「ハンドリングエキスパート」というポジションで開発に復帰されました。これはスバルファンにとっては、実にその出来上がりが待ち遠しいのではないでしょうか。

中古市場でのレヴォーグは?

スバル レヴォーグ
出典:ウィキメディア

2014年の初期型の発売から今年で6年、ようやく二回目の車検を越えた頃ですね。比較的まだ年式が新しいクルマしかないので、極端に安いものはあまり多くないようです。

現在中古車市場に出ているレヴォーグは、60万円台後半から400万円台半ばまで、かなり大きな幅があります。一番古い2014年式で、ボリュームゾーンは140万円から200万円くらい。

これが2015年式になると160万円から220万円、2016年式以降はややタマ数が減って、200万円を超えるものが中心になってくるようです。またグレードや排気量による差はあるものの、それほど大きな違いは無いようですね。

間違いなく人気車種で、しかも現在の流通量はあまり多くないですから、結構強気の値付けがされているという印象もなくはないですね。

ただ、2020年には2代目のデビューが予定されていますので、比較的年式の新しい中古車が増えるかも知れません。そうなると全体的に多少価格が下がるかも知れませんね。

参考:スバルレヴォーグの買取専門ページ

レヴォーグのリセール価格は?

最も安いベースグレードの初期に近い年式では、さらに走行が10万キロオーバーというような条件でしたら20万円台くらいということもあるようですが、平均して160万円台、なかには200万円を超えるものもあるようです。

新車価格に対する買い取り価格を調べてみると、レヴォーグの場合

2年経過時(走行距離20000km) 80パーセント
3年経過時(走行距離30000km) 60パーセント
5年経過時(走行距離50000km) 44パーセント

といった辺りのようです。そして実はこれはかなり優秀な数字です。

ただし、2020年後半には2代目の発売が予定されていますから、乗り換えで中古市場に出てくるものが多くなる可能性はあります。もしそういう流れで在庫が増えると、買い取り価格は少し厳しくなるかもしれません。

最後に

AWDでハイパワーなターボエンジンを搭載したステーションワゴンは、いまの時代貴重な存在になりつつあります。レガシーの流れを受け継いだスバル・レヴォーグ。いま乗ってみるというのも良い選択なのではないでしょうか。

[ライター/小嶋享]